2009/07/03

P'tits quinquins

綺麗なピンク色の缶なので、惹かれる方も多いのではないでしょうか?

マダムは紹介する際に、この缶の中に入っている子守唄の歌詞を持って、歌い始めるので、それを目にされた方もいらっしゃると思います。

Lilleでは方言を話すので、歌詞は方言で書かれています。
なぜその子守唄の歌詞が入っているのか不思議になりますか?
少し、この飴の歴史についてお話しすることにします。
1853年 Alexandre Desrousseauxによって、この子守唄が書かれました。
お母さんが子供を寝かしつけるための子守唄です。

1870年 フランスとプロシアの戦争に出発するための、北軍の行進曲になりました。
1921年 この歌からヒントを得たLilleの職人により、子守唄と同じ名前の、この飴が作られるようになりました。この飴が売り出されるとすぐに人気になり、Lilleの銘菓になったのです。
1933年 このレシピがBrassart家に譲渡され、4代目になる現在も同じ味が保たれています。

この歴史を知ってから、この缶のデザインを見てみると、なるほど左側にはゆりかごに入った赤ちゃんにお母さんが子守唄を歌っている姿があります。そして、右側にはLilleの紋章が入っています。

飴の紹介もしなくてはいけませんね。

保存料、色素はせず、現在も包装以外は手作業です。
味は酸味のあるフルーツの味。数種類のフルーツのエキスを混ぜ合わせたものを利用しています。
飴の表面にも子守唄を歌っているお母さんの絵が描かれています。