2010/05/16

Nougatines de Nevers


Nougatine(ヌガティーヌ)と言う名がまた登場。
今回はチョコレートなどで覆われていない、純粋なヌガティーヌをご紹介。

ヌガティーヌの歴史をご存知でしょうか?

1811年ポワティエにて、Louis-Joules Bourumeau誕生。
その後フランス各地で修行をし、Neversに店を構えました。

1848年、37歳になった彼はAdèle Clémendotと結婚。
彼女の父親が新婚の二人を73 rue du Commerceに住まわせました。
数年後に手狭になったので、すぐ近所である75 rue du Commerceに移転。
(彼らの引越してから数年後、新しく入居したのは哲学者で有名な若き日のHippolyte Taineとのこと)
その店にて初めてNougatineが作られたのです。

1862年、ナポレオン3世と皇后がNeversを公式訪問された際に、Neversの特産物を用意しました。その際に用意されていた中にNougatineもありました。
皇后は隣にいた知事に「一番の名物はどれかしら」と尋ねたところ、知事は「Bourumeau氏のNougatine」だと答えました。その際に気に入られ、パリに戻ったナポレオン3世は大量の注文をしたとのこと。

その後、彼のレシピと店を引き継いだのが、Edé氏。
お店は数年前に移転され、現在はCommerce通りではなくなりました。

なんとまぁ、歴史のあるお菓子だったのですね。
この歴史の話は缶に添えられていました。


ではお菓子の断面図をご覧下さい。
表面はグラスロワイヤルで覆われて
います。中身は一見、硬そうに見えますが、
それほど硬くはなく、とても食べやすく、香ばしく美味しいお菓子です。
お茶菓子に持ってこいだと思います。