2010/06/23

Amarelli (アマレッリ)


フランスの地方菓子店と言いながら、実は端の方にイタリアのものが一種類だけ混じっています。
フランスからのお土産を探されている方は、ご注意を!

それにしてもなぜかって?
実はデニス叔母さんは、イタリア系フランス人です。
英語はかなり苦手のようですが、イタリア語は話されます。
日本人の方でフランス語を話さない方、でもイタリア語を話す方は、イタリア語で会話を楽しんで行かれた方も!

缶のサイズが2種類あります。
さて中身は?
リコリス(甘草)のキャンディーです。缶の裏を見て頂くと、リコリスだけのもの、アニスとリコリス、ドラジェのように糖衣がけのリコリス、ミントとリコリスと数種類あります。

リコリスはお好きな方には良いのですが、日本人にはあまり受け入れ難いものかもしれません。食べ慣れると大丈夫になってきますが、初めて口にするとビックリしてしまうかも知れません・・・

それにしても缶は可愛いですよね!

Amarelli

2010/06/14

Sucre de Pomme

Sucre de pommeとはりんご飴です。
りんご飴と言ってしまうと日本人の方は夜店で売っている「本物のりんごが丸々飴に覆われた」ものを想像されるかもしれません。
今回紹介するりんご飴は、りんごの果汁を利用して作られてたものです。

ノルマンディーはりんごの産地で有名です。
その町のひとつであるルーアンで作られたあめなので、包み紙にはルーアンの
有名な観光名所の写真があります。

原材料を見てみると、砂糖、濃縮リンゴ果汁、リンゴのコンポート、レモン果汁、水、グルコース、レモンとリンゴの
エッセンス。

リンゴの香りが付いているだけの飴ではなくて、本当にリンゴの果汁とコンポートが原材料の25%は含まれているようです。
製造過程に興味のある方は、ビデオをご覧下さい。現在も手作業で作られて
いるようです。包装までも!



さて、ここで歴史のお勉強の時間です。
いつも歴史を書きながら、どれだけの人が興味あるんだろうって思いながら、
書いてます。笑

1550年にアンリ2世がルーアンを訪れた際に、献上されたというのだから、
かなり古いお菓子です。1813年にマリー・ルイーズがルーアンを訪れた際にも!

17世紀に現在の配合とほぼ同じになったようです。
最初は鬱病、呼吸器系の薬、強壮剤として、
利用されていたようです。
「毎日一個のりんごで、医者いらず」とその頃
から言われていたのでしょうか!?

1830年からリンゴの果汁がしばらく使われて
いませんでした。その頃は形も現在の棒状では
なく、小さなあめだったようです。

20世紀になり、科学者であったLe Royによって、現在の棒状にされ、さらに紙で包まれるようになりました。

2010/06/10

Confiture de cerises noires


「コンフィチュール、自分で作るもの。一瞬たりとも目を離してはいけない。
それは、本を書くのとおなじくらい真剣なこと」
ジョルジュ・サンド

果樹園で取ったオレンジ、りんご、カシス、イチゴなどの大切なジャム作りは
全てジョルジュ・サンドの仕事でした。そこで、上記のような言葉を残しているようです。

こんな始まり方をしたのは、今回はさくらんぼうのジャムを紹介するからです。
黒さくらんぼうのジャムって珍しくないですか?
スペインとの国境近くにある、ピレネー・アトランティック県のものです。

何世代にも続く、Mouesca家で現在も手作りされています。
6月から7月中旬の短期間に収穫されたさくらんぼうの種を取り除き、一度冷凍
します。

なぜ、冷凍するのか?
防腐剤、特にゲル化剤を一切利用しない上、さくらんぼう60%に砂糖が
40%なので、通常のジャムよりも痛みやすいようです。
そこで、必要なだけ、その度に作るようにしています。

オーガニックの茶色いサトウキビの砂糖を利用し、低温でじっくり煮詰められた
ジャム。
ピレネーでは羊の乳から作られるBrebisに乗せて食べるのが、一般的な
ようです。
ジャムだけでも美味しいのですが、このチーズに乗せて食べると、ジャムの
甘酸っぱさとチーズのクリーミーさと塩味が混ざって、とても美味しいです。


 

2010/06/05

gingembre au chocolat


ボンボンタイプのチョコレートが入っているショーケースの中に、小さな粒のチョコレートがあるのをご存知でしたか?

チョコレートの箱詰めを用意しながら、たまにデニス叔母さんがつまみ食いして、私にも味見を一緒にさせてくれるものです。苦笑

中身は何かといいますと、ショウガの砂糖漬けをチョコレートでコーティングした
ものです。
普通、オランジェットと同じように、長くカットされたものを良く見かけますが、
私達が仕入れているものは、小さくカットされたもの。しっかりとしたショウガの
味がたまりません。
一粒からも購入出来ますし、100g、150g入りの袋も用意させて頂いて
います。
チョコレートの箱の中にも隙間を埋めとして、コロコロッと入れています。

2010/06/02

Nuit du gâteau à La Maison du Chocolat

今日はお店とは関係なく、パリにお住まいの方、もしくはパリに旅行にお越しの方に朗報です!

明日6月3日木曜日、パリのメゾン・ド・ショコラ5店にて、お菓子の試食が出来るようです!
夜19時から21時まで。マドレーヌ店のみ24時まで。
新作のお菓子も発表されるようなので、見逃せません。

この情報はフランスの雑誌L'Expresse Styleのネット版で発見しました。

メゾン・ド・ショコラのサイトも覗いてみると、こちらは日本語でも紹介されて
います。

パリに続いて、NY、東京でも開催される予定なので、日本にお住まいの方はもうしばらくの我慢です。