「コンフィチュール、自分で作るもの。一瞬たりとも目を離してはいけない。それは、本を書くのとおなじくらい真剣なこと」ジョルジュ・サンド
果樹園で取ったオレンジ、りんご、カシス、イチゴなどの大切なジャム作りは
全てジョルジュ・サンドの仕事でした。そこで、上記のような言葉を残しているようです。
こんな始まり方をしたのは、今回はさくらんぼうのジャムを紹介するからです。
黒さくらんぼうのジャムって珍しくないですか?
スペインとの国境近くにある、ピレネー・アトランティック県のものです。
何世代にも続く、Mouesca家で現在も手作りされています。
6月から7月中旬の短期間に収穫されたさくらんぼうの種を取り除き、一度冷凍
します。
なぜ、冷凍するのか?
防腐剤、特にゲル化剤を一切利用しない上、さくらんぼう60%に砂糖が
40%なので、通常のジャムよりも痛みやすいようです。
そこで、必要なだけ、その度に作るようにしています。
オーガニックの茶色いサトウキビの砂糖を利用し、低温でじっくり煮詰められた
ジャム。
ピレネーでは羊の乳から作られるBrebisに乗せて食べるのが、一般的な
ようです。
ジャムだけでも美味しいのですが、このチーズに乗せて食べると、ジャムの
甘酸っぱさとチーズのクリーミーさと塩味が混ざって、とても美味しいです。