2010/10/09

銀座鈴屋


今回は日本の和菓子のご紹介。
お客様からお土産に頂いた栗のお菓子。

銀座鈴屋」をご存知ですか?
昭和26年からある甘納豆専門店のようです。


選んで頂いたものは代表銘菓の栗甘納糖と渋皮付き栗甘納糖でした。

せっかくなので甘納豆のことを少し調べてみました。
豆類、栗、ハスの実、さつまいもの輪切りなどをザラメ糖を溶かした水の液汁で煮て、砂糖をまぶし、乾燥させたもの。

1857年に榮太樓が発案。
その当時は「甘名納豆」という名前でした。
煮ると皮の腹が切れる小豆の納豆が「切腹」を嫌う武士から縁起が悪いとされたため、最初は若干風味の落ちる大角豆(ささげ)を原料にしました。

甘納豆を調べていて、興味深い文章を見つけました。

およそ菓子は、三つの要素を具備する必要がある。それは、1)風味が佳く、2)形態が美しく、3)栄養に富むことである。この三要素が全部備われば、上乗の優良品となることができる。 この三要素のうちもっとも重要なものは、風味の佳良なことである。たとえ形態が美しくても、風味がまずいならば、それは見かけ倒しの菓子であるに過ぎない。栄養だけが特に豊富であっても、それだから上等の菓子だとはいえない。それでは、薬用品になってしまう。 ……………それに美しい形態と、色彩と適度な大きさと、美術的の技巧とを加え、さらにその上に栄養分が豊富ならば、三拍子そろった上乗品になることであろう。
中村孝也著『和菓子の系譜』より
なるほどと思わされます。
確かにフランス菓子も元々薬品として食されていたものが多い。
その後、改良を経て、今のお菓子という形になっている。




包装紙の色が綺麗で、捨てるのがもったいなかったので、バラを作ってみました。
折り紙がないので、綺麗な紙を見つけると折り紙代わりにしてしまう私です。
それにしても、折り紙でいろいろ作れるんですね~。折り紙の本が欲しくなりそうです。

 (ブログを読んで下さっているとのことだったので、この場をお借りして、改めてお礼をさせて下さい。ありがとうございます。甘納豆のことを知る良い機会にもなりました!)