2010/11/17

Calendrier d'avent アドベントカレンダー

先日入荷のお知らせだけをしたCalendrier d'avent(日本でもアドベントカレンダーとして売られているのを知りませんでした)


今回はこのチョコレートカレンダーの歴史をお話しすることにします。
Avent(ラテン語のadventus が元)はキリスト教において、キリストの降誕を待ち望む期間のことで、日本語では「待降節」もしくは「降臨節」と言われています。

その期間ですが、11月30日に一番近い日曜日(11月27日から12月3日の間)からクリスマスイヴまでの4週間のこと。

起源は17世紀のドイツ。
敬虔な家庭では待降節の期間、毎日絵を一枚ずつ書いて壁に貼ったり、ドアにチョークで線を一本ずつ書いていたのがきっかけとか。いずれもクリスマスを待ちきれない子供達のために考えられたものだそうです。現代とは違い、プレゼントがもらえるのはクリスマスだけだったのではないでしょうか。きっと今では考えられないほど、子供達は楽しみだったのでしょうね。



1851年には手作りのアドベントカレンダーが発見されています。
初めて印刷されたものが登場したのは1908年出版業を営むGerhard Langによって発案されました。最初は24種類の絵を切り取り、カレンダーに毎日一枚ずつ貼るタイプのもの。
数年後、カレンダーに窓を付け、開けると絵が見える仕組みに。
同時期にSankt Johannis印刷会社では、窓を開けると絵の代わりに聖書の一節が書かれているものが発案されました。

戦後になってから、チョコレート入りのものなどが発売されたとのこと。
ドイツではチョコレートの前には小さなおもちゃが入っていたこともあるそうです。
クリスマス前には、子供達がお手製のカレンダーを作る習慣が今でも残っているキリスト教の国が多いようです。