エピナル版画を利用したものです。マダムが包装紙にしたのはその中でも「Devinette」と呼ばれるシリーズのものです。「Devinette」とは日本語に訳すと「なぞなぞ」。絵の周辺に質問が書いてあり、その答えになる絵を
探さなければいけません。いわゆるだまし絵のようなものです。
きっとマダムと一緒に絵探しをされた方が、何人もいらっしゃるのではない
でしょうか?
左の絵が私たちがよく見本にお見せするものです。
ここで一緒に絵探しをしてみませんか?
タバコを吸っている男性がいますね。
ではタバコを吸ってない人を探して下さい。よく絵をご覧下さい。どうですか?わかりましたか?
答えは煙の部分が人の顔になっていますよ!タバコを吸っている男性がいますね。
ではタバコを吸ってない人を探して下さい。よく絵をご覧下さい。どうですか?わかりましたか?
それでもお分かりにならない方は、お店にお越し下さいませ。
今回はそのエピナル版画の歴史を紹介します。
1796年、エピナルという町にJean-Charles Pellerinによって創業されたPellerin社。
当初は木版画で色も使用されず、民衆版画だったようです。名もない職人達によって作られていました。
1820年、リトグラフに変更することにより、色彩豊かになり、印刷部数も増え、フランス国内に知れ渡りました。
1984年、Pellerin社は破産申請をしました。
しかし、エピナル版画と共に育った実業家たちが、このような文化遺産をなくしてしまうのは惜しいと、工場を買い取りました。そして現在の株式会社Imagerie d'Epinalが発足しました。
フランス語で"image d'épinal"という言い回しがあります。
それは単純、素朴という意味です。金太郎飴のように同じ絵がたくさん
刷られ、世の中に出回ったことが由来のようです。
そして、もうひとつのご紹介する言い回しは"sage comme une image"、とてもおとなしい、賢明なという意味。
この会社の歴史を調べているうちに日本とのつながりを見つけました。
1869年に出た作者不明の"Le chien du Japon"「日本の犬」は日本の「花咲爺さん」のお話。
1906年に出た9枚の日本シリーズの漫画には"Shidari-kiki"というサインが見られます。それは「江戸っ子のフランス人」と称していた「左利き」の
画家Georges Ferdinand Bigotの作品です。彼は1882年から1899年まで日本に住んでいました。
今年の夏、東京で彼の展覧会が催されたようなので、ご覧になられた方も
いらっしゃると思います。彼に関しては本も出ているようですね。興味のある方はいかがですか?
いらっしゃると思います。彼に関しては本も出ているようですね。興味のある方はいかがですか?
「フランスの浮世絵師ビゴー」及川茂著
フランスではなかなか手に入りそうにないので、私は次回帰国した際にでも
チェックしてみることにしてみます。
42 bis quai de dogneville
88000 Epinal
03.29.34.21.87